その５０ 『エンドレスマイコレ』 繰り返す日々

サチ「はぁ……」

清流「どうしたんですか、サチさん？　サボってないでこのCharge Item整理してくださいよ」

サチ「シーちゃん……。いえね、終わってからようやくその大切さに気づくこともあるんだなって。そう思って」

清流「え、どうしたんですかいったい」
 

サチ「て、なんで身を乗り出してくるの……。いや、単にマイコレ終わっちゃったなぁ……。と思って」

清流「あー、シール付きお菓子とかを大人買いして揃えた後のような空しさですか」

サチ「例えはよくわからないけど、別に空しさは感じてないから。ただなんか、適当にやってた割に、楽しんでたんだなーって。回さなくなったら思うようになって。……安西先生、マイコレが……したいです」

清流「いや、まだマイコレコンプして丸１日と経ってないですから。しかもパチスロやめて数日したお父さんのような台詞ですよそれ」

サチ「１週間後にはまた通ってるフラグですね」

清流「やめてくださいよ。イラストダブっても何も見返りないんですから」

ミフトフ「それは“既にコンプリートしているマイコレを回せば”だろう？」

サチ＆清流『！！？』

ミフトフ「ふ、ならば簡単なことだ！」

サチ「……！」

ミフトフ「このマイコレイラストは、１枚も集まっていない。コインこそ俺達が集めなくてはならないが、マイコレを“集めるために”回すことが可能だ」

サチ「私……、またマイコレをしていいの？」

ミフトフ「マイコレをするのに、誰の許可が必要だというんだ？　あるとすればそれは、“己が許すか”さ」

清流「なんで別垢のマイコレ回すのにそんな無駄な葛藤が必要なんですか」

サチ「私……わたし、マイコレがしたい！」

ミフトフ「ならばいくらでも回すといい。新たなるマイコレを！」

清流「うわ、完全に私スルーですね。というわけで、今度は完全データ取りでマイコレコンプリート目指します。１万枚のコインを貯めてから開始で、コンプリートまで何枚か、どのカードが出やすかったかなどのデータを出したいと思います」

サチ「……え？　てことは、１万枚貯めるまで私おあずけ？」

清流「躾のいい犬は、たとえご主人様がその場からいなくなっても、ひたすら「よし」の言葉を待ち続けるんですよ？」

サチ「いつの間にか主従関係が結ばれている！？」

ミフトフ「ついでに言うとだ。概算でしかないが、今回コンプリートまでに掛かったの、７０００枚くらいだから」

サチ「え、じゃぁいつ開始できるの！」

清流「来年じゃないですか？　根気が持てば」

サチ「それってつまり、やらせる気がないと？」

清流「頑張れば２週間で貯まりますよ。きっと」

サチ「そこまでしたくない……」

ミフトフ「実際やるの俺達だけどね……」

※上記内容はフィクションです（多分）