Ｓ＆Ｓ１６ 『ゴールデンスタンパー 後編』

いやまさか、明日のクジがあのラインナップとは思わなかったわ

でもとりあえず、クジだけは買った。後悔はしていない

スタンプカードを忘れてきたのは致命的だったけど。まぁ あのクマ、親切にもちゃんとスタンプ押してくれるらしいからいいけど。待っててね、ウールンちゃん♪

たっだいまー

あらサチさん、お早いお帰りですね

そうかな、そんなことはないとおｍ

ところで、不思議なことが起きたんですよ

……え？　どうしたの？

さっきまで このスタンプカード、スタンプ１２個だったんですよ

でもたった今、目の前でいっぱいまで増えたんですよ。不思議ですね？

……！！（何あのクマ、そんなハイテク使ってるんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！）

正直に言ってください。私怒りませんから

と言いつつ、実際正直に言ったら怒りますよねー

サチさん？

なーに？（棒読み）

ちょっと怖い話してもいいですか？

いやー、ちょっと御免被る！

それから数時間の間、街中に響き渡る悲鳴はファンブルグ夏の怪談として後の世にまで語り継がれることになったとか